78歳にタイムスリップしたおばあちゃんと私

アルツハイマー症認知症の祖母と家族のリアルな365日

おばあちゃんの電話事情②

最近、おばあちゃんは電話には出なくなったしまった。

 

電話の取り方を忘れた訳ではない。単純に耳が悪いから聞こえなくなってしまったからだ。

 

逆に電話をかけることは問題なくできる。

 

ただ、もう電話帳の場所も忘れてしまっているため、おばあちゃんが電話をかけられるのは私の家のみだ。

 

でも、すごいよ。ちゃんとおばあちゃん自身で、自分の家と私の家の電話番号を覚えている。

 

私の家では、おばあちゃんからの電話が一日に何度なる。しかも、時間を空けてというよりは、集中的に5回から10回ほど繰り返しなり続ける。

おばあちゃんじゃなかったら、ストーカーで通報レベル。笑

 

 

なぜだかわかりますか?

 

 

答えは、電話をしたことをすぐに忘れちゃうから😜

 

トゥルルルル〜

 

まほ(母)   『もしもし、どうしたと?』

 

おばあちゃん 『もしもし、家に通帳がないごたぁ。どこいったんやろ?』

 

まほ(母)   『通帳はなくすといかんけん、私の家で保管しとるよ。ちゃんとあるから大丈夫よ。』

 

おばあちゃん 『そうか。ちゃんとあるなら良かった。どこいったやろ〜と心配になっとったもん。それじゃあね。ご迷惑かけました』

 

と、言いながら電話を切ってまた1分後、

 

トゥルルル〜

 

まほ(母)   『もしもし、どうしたと?

 

おばあちゃん 『もしもし、家に通帳がないごたぁ。どこいったんやろ?

 

まほ(母)   『私の家で保管しとるよ。ちゃんとあるから大丈夫よ。忘れんように、今電話が終わったら、紙に”通帳は私の家にある”って書いとってね。

 

おばあちゃん 『あんたのとこにあったんやね、どこいったやろ〜と心配になっっとったよ。ご迷惑かけました。

 

という電話のやりとりを一日に最低でも5回はする。

 

基本的にはいつもまほ(母)が対応しているが、流石に5回目以降は疲れて他の家族が対応する。

 

ちなみに、おばあちゃんの心配事項トップ3は、通帳、お財布、鍵の3つ。

だいたい電話の内容はこれのどれか😂